Kennedy Fisher GT-40 9’#6/7 2pcs
”Most Popular Actions” と書かれたロッドチューブには、”SINCE 1922” ともある。WINSTONが、まだブランクを自社生産していないときに供給していたKennedy Fisher社。ウィンストンは1929年創業、それよりさらに7年古い。今は、すでにその社名は存在しない。どこかのロッドメーカーが生産設備を買い取ったと言う話も聞いたが、確かな経緯は知らない。数年前までは、北海道のS釣具店などでブランクの販売もされていた。
ニュージーランド釣行のため購入した。NZの釣りに詳しい著者の本には、SAGE、SCOTT、Kennedy Fisherが推薦されていた。一番安かったのがケネディフィッシャー、当時マルチピースはまだ少なく2pcが主流だった。夏のNZはもちろん、冬の遡上レインボーの釣りにも活躍した。北島タウポ湖から産卵のため遡上する、北米のスティールヘッドがルーツの虹鱒。アベレージ50~60cm程度だがフレッシュランはとんでもないパワーがある。ポイントによってはダウンクロスでもやるが、ほとんどはフローティングラインでインジケーターを付けて釣る。7番ラインに特大ウールインジケーターを付けてフライは超ヘビー、さらにトレーラー、そんな状況にも十分耐え得るロッドだった。
1998年、カリフォルニア州レディングでのフライキャスティング・ワークショップ、あのメル・クリーガーがキャスティング・デモに使ってくれ、思い出に残るロッドとなった。他の参加者にも振りやすいと評判が良かった。最近のロッドのように軽くて反発力のあるロッドとは対照的に、重くて軟らかめ。スピゴットフェルールのオス側は元々短めで甘くなってしまい、リールシートもボロボロ、抜けてしまったトップガイドもエポキシを盛って応急修理してある。たぶん、新品からすればブランクも相当ヘタッていることだろう。もう、使うことはほとんどないが沢山の思い出が詰まっていて棄てることはできない。最近、新しいものに興味がもてなくなったような気がする。個人的な感傷かもしれないが、この時代のロッドのほうが良かった気がする。未だに当時のモデルを今でも作り続けているメーカーが案外多いのもうなずける。こんなことを言っていると歳はとりたくないと考え込んでしまうが、”メル爺さん” を見習っていつまでも現役で釣り続けたい。
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